Introと大学受験

はじめまして。

何故わたくしがそう申し上げるかといいますと、わたくしは今日初めてぶろぐなるものを開設したからであります。勿論多くの人にとっておよそ常に新たな出会いでございましょう。そういう意味でも初めましてと申すのであります。

さて、このぶろぐの趣旨は、といいますと、単にわたくしのつれづれを綴っていくのみにあります。それが現実とは限りません。わたくしのアタマににょきにょきと生えてくる妄想の菌糸たちがぶろぐにも凄まじい影響を及ぼすのではないかとわたくしは憂えておる所存です。あるいはわたくしが人生というものに病み、毛むくじゃらのくろぐろとした子猫になっているときに、文章にすることで心の安定を図ろうとするものであるかもしれません。

わたくしがオモシロイと感じたことでありますので一般論とは対極をなすものであります。「人生は趣味だ!」と仰るわたくしのヨビ校時代の先生に倣うのであります。皆様、重々ご承知頂きたい。

さて、わたくしは山々がお天道様に手を伸ばしてアチイアチイと言っている頃、我が谷を出発し、高速バスで京都に向かっています。わたくしが最も愛する京都への旅は本来幸せでわたくしだけ重力加速度がゼロでバスの中をさまよってしまうはずなのに、わたくしはあのくろぐろとした子猫が愉快に飛び跳ねるといった複雑な心境にあるのです。というのもわたくしは大学の前期試験に向かっているのであります。

しかし、それは皆様が思い浮かべるような、夢に向かって緊張しているといった、うら若き若者の苦悩ではないのです。わたくしは既に推薦で大学入学が決まっているのです。勿論第1志望の。そうして、今向かっている大学もまた第1志望の大学なのであります。何故そのような事態が起こったかといいますと、行きたい学部と行きたい大学が合わなかったからであります。すなわち成績であります。それ故、第1志望学部は推薦を受け、第1志望校は前期を受けたのです。今年1年わたくしは前期を受ける大学合格を目指して勉強してきたのです。

推薦で合格しても前期を受けるつもりではいたのですが、前期の合格は出ないことが分かり、わたくしの大志はみるみるうちに萎んでいきました。それからというもの勉強におさらばとも言わずに疎遠になって、わたくしが愛情を注いできた教材の目の前で、本の世界に浸るという現実逃避をしたり、我が風の谷をころころと駆けずり回ったり、アルバイトを探したりと忙しい日々を送っているのです。

1年学び舎を共にした同士たちはこれから人生の行き先を決めようとしています。そんな時にわたくしはわたくしがのうのうと旅をしていることに耐えられるのだろうか。殊に志望校を共にしていたのは、わたくしとSの2名だけであったのです。彼には受かって欲しい、絶対に。

兎に角、明日、大学へ赴こうと思っています。他の受験生に迷惑なことはしてはいけないと思っています。

留まるところを知らぬCOVID19の猛威に晒されぬよう細心の注意を払わねばならぬ。ここで受験生が一度に動く。保健師でありわたくしをこよなく愛する我が母は、日本中の母たちがするのと同様に、アルコールを持たせ、我が耳にタコができてゆくゆくはタコになるほど予防を喚起する。

皆様もお気を付けあれ。 𖠚ᐝ