さらば、愛しき参考書たちよ。いざ、参らん、我が町へ。

2020.03.15.Sun

本日は晴天なり。

西山の雪景色が美しい。

外に出た母が報告してくるほどである。
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今日は高校時代、予備校時代の参考書や模試をまとめる。売ってわたくしがこれから生きていくための資金にしたり、有効な資源として活用したりして頂けるよう、家の中で一生懸命労働に励む。ダンボール6箱と積めばわたくしの身長よりも高くなる模試たちに、家に残しておく参考書たちが棚いっぱい。そのた諸々。これ全てわたくしがやってきたことかと思うと驚きが隠せない。ほんとうにこんなにやったのだろうか?
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ガムテープでダンボールを閉める時は少し寂しい。少し躊躇ってしまう。でも、これらはわたくしの人生を通過していき、その役目を終え、新たな役目を果たすべく旅立って行くのだ。さらば。

 

走りに出る。日が沈みゆくこの時間は寒い。

 

帰り際に気になっていた和菓子屋さん「かなほし」に寄った。坂木司さんの「和菓子のアン」を読んでから興味が湧いた。その前からも少し話題に登ることがあって、気になってはいたのだが。女将さんがとても良くしてくれた。文字通りお金を一銭も持っていないと告げたわたくしにお菓子について教えてくれた。それだけではなくて、わたくしが住む乃和町(のわちょう)の良いところ、見どころを店内にあったパンフレットを見せてくれながら、教えてくれた。乃和ダムのもみじが綺麗だという。それから、この町にはファンクラブがあって、加入すると様々な特典があるとか。これは入るしかないのでは?

 

ここに引っ越してきた当時、わたくしはこの町があまり好きではなかった。いろいろな要因があるが、まず、第一に方言が好きになれなかった。というのも、おじいちゃん、おばあちゃんが使うものだろう、と思っていた言葉を若者が使っているのだ。カルチャーショックである。他にも、まあ複雑なあれこれ。

だが、今暮らしてしまっているのだから、そればかりでは不幸せである。わたくしは自分でこの町のいい所を見つけ、好きになりたい、と思うようになった。友だちに誘われて、町おこしの人たちと学習室を作った。直接のきっかけは京都に行ったことだ。わたくしは京都を限りなく愛す。京都に暮らすことが当分叶わないことが決まった。京都の街を歩いたことを家に帰って幾度も回想しているうち、自分の住む街をここまで歩いたことがないと気づいた。地元をもっと知ってみる、というのは面白いかもしれない。知り合いも増えるだろう。

 

今日は素晴らしい出会いがあった。わたくしはハッピーだ。